8月4日~6日は、原水爆禁止2014年世界大会in広島へ参加しました。
岡山県からは、毎年広島へ青年のバスツアーを企画しているPeace Piece おかやまのバスに乗って、26人の青年が参加しました。

民青県委員会としては、昨年に引き続き、高校生を連れて行きました。
1日目、開会総会では、被爆者代表の坪井直さんから、「核兵器廃絶、核兵器禁止条約が成り立つまでは、絶対に死にたくありません。皆さん、諦めてはいけません!負けてはなりません!ネバーギブアップ!!」と力強く訴え、鳥肌が立つほどの感動を覚えました。被爆者の方に「諦めてはいけない!」と言われたら、私たち若者が諦めるわけにはいきませんね~。
夜は、「Ring Link Zero 青年の集いと文化の夕べ」が行われ、被爆体験を聞き、サックスやカンカラ三線の演奏を聴き、各地の青年の活動をピースファッションショーとともに交流しました。

2日目は、「高校生平和集会」に高校生とともに参加。午前中は全体会で、被爆体験を聞きました。「原爆投下の瞬間、家の窓際にいて、爆風で飛ばされ、気が付くと中庭の土の上に倒れていた。幸い家は倒れなかったが、家の中の家具などは、すべてどこかに吹き飛んでなくなっていた。」というリアルな体験を想像できました。また最後に、「何が真実化を学ぶこと、机上だけでなく、勉強とは社会や自分を豊かにするものであり、自分の目で見て、自分の頭で考えることが大事だ。」と話してくれました。

各地の高校生の活動報告では、カザフスタンから広島へ留学生としてきた高校生が、セミパラチンスクでの核実験場周辺で被爆した人たちを救いたいと、広島と福島から学んで、医者になりたいという夢を語ってくれました。
韓国から来た高校生は、原発で作られた電力を送る送電鉄塔の下で暮らすおばあさんの怒りを、寸劇で表現してくれました。おばあさんへのメッセージを呼びかけていたので、帰りに書いておきました。
午後からは、米軍基地と日米安保についての分科会に参加。高校生の議論を聞いていて、いろんな意味でうなりました。
沖縄に集中している米軍基地を全国に分散したらどう思う?という問いに、「痛みは自分が感じないと理解できないかなと思うから、(分散が)間違っているとも思えない。」「沖縄に住んでいる人のことを考えたい。」とさまざまな意見が。ほかにも、「国どうしの信頼関係を築くことが大事。」という一方で、「中国や韓国の立場を考えないといけないけど、向こうも日本の立場に立ってみることも必要なんじゃないか」という意見も。
軍隊とはなんなのかとか、歴史認識のことなど、聞いてみたいことは山ほどありましたが、引率は口出し無用・・・。
しかし、高校生がこういうテーマで、わからないこともありながらも真剣に議論している姿に励まされました。
3日目は、朝、7時半には、平和祈念式典の会場へ、43年ぶりの雨の式典となりました。

こども代表が訴えた「平和の誓い」は最後に、「たくさんの違う考えが平和への大きな力となることを信じて。」という言葉で締めくくられていました。そして、一番大きな拍手が贈られました。
安倍首相はというと、去年のあいさつのコピペだった(後から分かったが、なんとなく去年もそんなこと言ってたなと思った)こともあり、拍手はこども代表の3分の1程度に少なかったように思いました。当然ですね・・・。

閉会総会では、核兵器廃絶のため、来年ニューヨークで開かれるNPT(核不拡散条約)再検討会議に向けて、全世界で署名を集めようと呼び掛けられ、参加者一人一人が目標を持って取り組もうと提起されました。
これからも、被爆者の方々の切実な思いを力に、核兵器をなくすとりくみを進めていきます。